東野圭吾の『マスカレード・ホテル』が実写映画化。
2019年1月18日に公開されてから早1年。
2020年1月3日地上波初放送でノーカット版が放送されました。
シリーズ累計362万部突破の東野圭吾の傑作ミステリー「マスカレード・ホテル」の実写映画が早くも地上波初放送!新春にふさわしい豪華絢爛ミステリー本編ノーカット放送
フジテレビ:マスカレード・ホテル
東野圭吾作品に加え、豪華出演者の映画でした。
私は開始してから1時間後くらいから最後まで見たのですが、印象的だったのは悪質クレーマーです。
生瀬勝久さん演じる栗原健治がとにかく悪質なクレーマーでしたね。
悪質すぎて、この人の存在が事件でしたよ。
ということで、映画の感想と悪質クレーマーについて書いていきます。
マスカレード・ホテル あらすじ
都内で起こった3件の殺人事件。すべての事件現場に残された不可解な数字の羅列から、事件は予告連続殺人として捜査が開始された。警視庁捜査一課のエリート刑事・新田浩介(木村拓哉)はその数字が次の犯行場所を示していることを解読し、ホテル・コルテシア東京が4番目の犯行場所であることを突きとめる。しかし犯人への手掛かりは一切不明。そこで警察はコルテシア東京での潜入捜査を決断し、新田がホテルのフロントクラークとして犯人を追うこととなる。そして、彼の教育係に任命されたのは、コルテシア東京の優秀なフロントクラーク・山岸尚美(長澤まさみ)。次々と現れる素性の知れない宿泊客たちを前に、刑事として「犯人逮捕を第一優先」に掲げ、利用客の“仮面”を剥がそうとする新田と、ホテルマンとして「お客様の安全が第一優先」のポリシーから、利用客の“仮面”を守ろうとする尚美はまさに水と油。お互いの立場の違いから幾度となく衝突する新田と尚美だったが、潜入捜査を進める中で、共にプロとしての価値観を理解しあうようになっていき、2人の間には次第に不思議な信頼関係が芽生えていく。そんな中、事件は急展開を迎える。追い込まれていく警察とホテル。果たして仮面(マスカレード)を被った犯人の正体とは…。
マスカレード・ホテル ストーリー
要は事件もの(サスペンス系)の映画です。
主人公の警察官が事件が起こると予測されたホテルで、ホテルマンとして働きながら、犯罪を未然に防ごうという映画です。
栗原健治が悪質クレーマーすぎる件
生瀬勝久さん演じる栗原健治がとにかく悪質なクレーマーでした。
栗原健司の嫌がらせ(クレーム)をする相手はキムタク演じる新田です。
悪質とも言ってよいほどのクレームをする理由はというと、新田が高校時代に教員の実習生として派遣された栗原。
その際に新田のいたクラスに馬鹿にされた経験から教師の道をあきらめた。その後も上手くいかないまま今まで辛い人生を歩んできたという。
そんな中で、新田が一流ホテルのホテルマンとして働いていることに怒りを覚え、自分を殴らせて新田を解雇処分へ追い込もうとしていた。
クレーム行為としては
- 怒鳴る
- ホテルの部屋が気に食わないと言い部屋を変えさせようとする
- 荷物を持たせる(強要)
- パソコンのデータが消えたと言い、復元作業をさせる
などがあり、すべて新田にやるように命じました。
観ている限りでは執拗な嫌がらせでした。
人によっては過度なストレスになり、お客様(栗原)を殴ってしまうかもしれませんし、自殺してしまう人もいるかもしれません。
作中では、キムタク演じる新田は殴ることもなく、お客様に尽くし、最終的に栗原の心が折れて、新田に謝罪して終わります。
ただ、私が思うにこれって立派な営業妨害だと思うんですよ。
ホテルのエントランスで怒鳴り散らしますし、予約した部屋も景色が違うといい部屋を変更させようとする。常に高圧的な態度で、ホテルマンを奴隷のように扱う。
こりゃ、事件の香りがしますよ。
謝罪だけで済ませていい問題じゃないような気がします。
謝るだけで済むなら警察は要らないんだよおおお!!
しっかりとけじめ取ってもらわなあかんですわ。
謝罪として、ホテルで働きましょう。
迷惑かけた分、ホテルで働いてけじめ付けましょう。
そんな感じの終わり方でもよかったなって思います。
まあ、私的には、新田が栗原をぶん殴って、いろいろアウトな展開でも嬉しいですけどね。
はははh
マスカレード・ホテル 感想
クレーマー栗原健治は犯人と同じくらい怖いなって。
いや、もちろん犯人は人を殺そうと考えて行動しているわけですから、そりゃそれで怖いですよ。
それに対して、クレーマーは殺そうとはしていないんだよ。退職に追い込もうとしているだけなんだよ。
でもさ、このクレームがキッカケで鬱になる人もいるし、ひどい場合だと自殺しちゃうかもしれないじゃん??
そうしたらさ、間接的にだけど、殺したのはクレーマーだよね。
誰もがさ、クレーマーのクレーム対処をしたくてサービス業をやっているわけではないじゃない。
だから、クレーマーもその辺を考えてほしいよね。
もし、相手を殺す気がないんだったらね。
と、このように考えさせられる映画「マスカレード・ホテル」でした。
内容は事件ものですが、犯人にもいろいろな考えがあるわけで、どこかで吹っ切れてしまうものです。
本編133分と少し長めで満足できる映画になります。
是非ご覧になってみてはいかがでしょうか。