田中圭がタクシーの中に”スマホを落としただけなのに”。
そこから始まる、クレジットカードの不正利用、ランサムウェアの感染、写真の流失などなどの事件。
「スマホを落とした」コメディ映画かと思いきや、現実味のあるなサスペンス映画でした。
ホラー映画とは違った怖さで背筋が凍ります。
また、実際に自分の身に起こるかもしれないような内容だったため、今後はスマホの取り扱いに関して用心しようと思えました。
では、映画『スマホを落としただけなのに』のあらすじとネタバレ感想を書いていきます。

目次
スマホを落としただけなのに あらすじ
田中圭(冨田誠)は急いでいたため渋滞にはまったタクシーから降りる際に、座席にスマホを落とし(置いてき)てしまう。
そのことを知らずに恋人の北川景子(稲葉麻美)は田中圭へ電話を掛けると見知らぬ人が電話に出て「電話を拾ったので、カフェに届けておく」と言われる。
恐る恐るカフェに行くと、無事に田中圭のスマホを回収でき安心する北川景子であったが、その日から彼女の周辺で不審な出来事が起こり始める。
同じころ、警察は山の中から発見された身元不明の女性の遺体から犯人を捜索しているのであった…。
スマホを落としただけなのに ネタバレ感想
映画を観た感想としては3つあります。
- 現実味(リアリティ)があり恐怖を感じる
- 整形には無理があると感じた
- メリーゴーランドのシーンが奇妙だった
中でも、映画の内容がすごく現実的なことが背筋を凍らせるような寒気を起こしました。
それと、スマホを落としたりしたときに、無くしたりしたら最悪の事態を考えて行動しなきゃいけないと感じました。
ただ、スマホが唯一の連絡手段のような生活をしている身としては、スマホを無くしたらどうしようと思うばかりです。
とにかく、無くさないようにしっかりと管理する必要がありそうです。
では、3つの感想について深く見ていきましょう。

現実味(リアリティ)があり恐怖を感じる
私は今大学生でスマホは第2の心臓だと思って生きてきたので、落として画面バキバキになることはあっても、ちゃんと拾っています。なので、スマホを落として無くすという経験は今のところはないです。
対して、映画「スマホを落としただけなのに」では、冒頭5分くらいで田中圭演じる冨田誠がタクシーの中に落としました。
というのも、タクシーが渋滞にハマったことがキッカケでした。
恋人との結婚のアプローチについて考えており、ふと時計を見ると時間がヤバかったので、急いでタクシーから降りました。
その際にスマホを置いてきたわけです。
このように、スマホを落としたり、置いてきたり、忘れちゃうことは今後の生活においても十分あり得ることだと思います。
でも、この時点で私は、スマホを落とした冨田のことを「どんまい」くらいにしか思っていなかったのですが、事態は悪い方向へ進みました。
不幸なことに、落としたスマホを悪用されてしまいます。そして、それが命の危機につながるような重大な事件にまで発展していくのです。
そんな映画の中の悲劇を観ていると、なんだか他人事じゃ思えなくなりました。
スマホを所持しており常に持ち歩いている身からすると、もし落としたり奪われたりしてスマホを悪用されたらと考えると、恐ろしいです。
身の毛がよだちます。
なんというか、この映画は私にとって奇妙なくらい現実味があって、サスペンス映画という枠を超える恐怖がある。
この、リアリティがすごいなと。本当に自分の身に起こりかねないなと。
だから、冗談抜きで怖いなって思った。
整形には無理があるんじゃないか
北川景子演じる(稲葉麻実)の本当の名が映画後半で露わになった。
本当の名前は”山本美奈代”だった。
過去に境遇が似通い意気投合して一緒に住んでいた稲葉麻実がいた。
ある日のこと。株で借金を背負った麻実は美奈代(北川景子)の名義で闇金をたくさん借りていることがわかった。
それに伴い、取立屋は家のドアを叩くわ、美奈代の勤めていた会社に嫌がらせをしてくる。
お金がほとんど無い暮らしをするようになった2人は数日間カップ麺で食いつないでいた。
そんな中で、借金を作った張本人である麻実は「こんな生活やってらんない」と愚痴をいます。
その言葉で頭にきた美奈代は「私の人生を台無ししておいてよくそんなことが言えるな」と強く当たります。
次の日の朝、麻美のスマホに着信があり、美奈代が電話に出ると麻美から「ほんとにごめん。私の人生あげるから許して」とだけ言い残されます。
麻美を探しに外へ走り出し、踏切へ行くと、麻美は電車に轢かれて亡くなります。
電車に轢かれたた麻美が持っていた身分証が美奈代だったので、警察は一緒に住んでいた美奈代(後の麻美)に本人確認をし、その際美奈代で間違いないと告げます。
そこで、美奈代は死に、美奈代は麻美として生きていくようになります。
その際、顔も整形で麻美に変えました。
麻美には衝撃の過去があり、名前を変え生きてきたことを知りました。
この事実がすでに驚きなのですが、1つ疑問があります。
それは、整形にしては顔が同じすぎる点です。
過去と現在の登場人物と役者は以下のような配分です。
過去
- 美奈代ー桜井ユキ
- 麻美ー北川景子
現在
- 美奈代ー死亡
- 麻美(元美奈子)ー北川景子
役者的には過去の麻美と現在の麻美を北川景子が演じているので顔が同じなのはわかりますが、設定は美奈子が整形して麻美のような顔になっているんです。
過去の美奈子役は桜井ユキさんです。
桜井ユキさんもとても綺麗な方ですが、整形したとして、北川景子さんのような顔に変わることが出来るのか??
整形に対しての知識がないので詳しいことがわからないのですが、素人目線で言うならば、桜井ユキさんが北川景子さんのような顔にならないような気がしてならんのです。
想像力不足と言えばそれまでですが、なんだか、想像できません。
だから、美奈子(桜井ユキ)から麻美(北川景子)への整形というのは無理があるような気がしました。
実際はどうなんでしょうかね?
整形でまんま北川景子さんの顔になることが出来るのでしょうか。
少し気になりますね。
メリーゴーランドのシーンの奇妙さ
スマホを落としたことで事件に巻き込まれていった麻実が監禁されていたのは古びた遊園地の地下でした。
恋人の冨田誠に救出され帰ろうとしていたところ、突如メリーゴーランドが動き出す。
不気味な音楽も流れ、犯人登場。
もう、このシーンはすごく不気味な感じであり奇妙な感じだったね。
まあ、監禁されていた地下から逃げきるまでの間に犯人が登場する感はすごくあっただけあって、すごく奇妙な感じでした。
このシーンは犯人の不気味さといい、奇妙さ、気持ち悪さとかが全開になった感じはしました。
ありきたりな展開だったことは否めなかったけど、この映画の主旨としては「スマホを落としたらやばいことに巻き込まれるかもしれない」だと解釈しているので、そういった意味ではこれくらいの適当さがいいのかもしれない。
どちらにせよ、このシーンは奇妙さをすごく感じた。
スマホを落としただけなのに 評価
映画「スマホを落としただけなのに」を観て評価を付けるのであれば
3.0/5
です。
なんというか、期待通りの内容だったので、3.0くらいに感じました。
「スマホを落としただけなのに」というタイトルは目を引いたのでよかったですが、それ以上でも以下でもない内容だったので中評価です。
もう少し、なにかガツンと来るスパイスが欲しかった感は否めないですね。
ただ、スマホを落としたらこんな事件に巻き込まれるかもしれないという意味では、防犯の意味での教材に使えそうな気もします。
だから、スマホを使っている人は観ておくほうがいいのかもしれません。
