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マイ・インターンは現代社会の風刺的映画だった【ネタバレ感想】

心にぽっかりあいた穴をふさぎたい、早急に。

印象的なこの言葉から始まりました。

70歳のベンがITベンチャー企業へインターン。

序盤の場違いな雰囲気から、頼られる存在へ。

映画マイ・インターンのネタバレと感想を書いていきます。

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マイ・インターン あらすじ

YouTubeの予告動画をみていただけたら、わかると思いますが、すこしアメリカンコメディだけど、人間味あふれる人生映画です。

映画のあらすじはシネマトゥデイのものをご覧ください。

ジュールズ(アン・ハサウェイ)は、ファッションサイトを経営・管理する会社のCEOとして充実した日々を過ごしていた。仕事と家庭を両立するパーフェクトな女性像そのものの彼女はまさに勝ち組だったが、ある日、試練が訪れる。同じころ、シニアインターンとして、40歳も年上のベン(ロバート・デ・ニーロ)がジュールズの会社に来ることになり……。

シネマトゥデイより

このあらすじに付け足しで、主人公ベンは70歳と高齢ながら、ファッション通販サイトの「シニアインターン」として再び働くのです。

私は働くということに興味がないので、「定年退職したあとも、労働するのかよと」突っ込みたいところですが、ベンは趣味が仕事のような感じなんでしょう。

そんな仕事熱心な70歳の新入社員と、立ち上げ時25人で現在216人の社員を抱えるファッション通販サイトの社長・社員との物語です。

まさに、「人生」を題材にした映画といいでしょう。

マイ・インターン ネタバレ

ストーリー展開は、

  • 起 ベンがファッション通販サイトの会社でインターンを始める
  • 承 ベンとジュールズの中が深まる
  • 転 身内の問題から会社の問題までたくさん発生
  • 結 全部うまく解決

と言った感じでしょうか。

インターン合格から社長ジュールズとの出会い

ファッション通販サイトが社会貢献の一貫として、高齢者インターンなる企画をします。

その張り紙をみたベンはすぐさま応募することに。

初めにベンがファッション通販サイトのインターンに応募するための動画を自撮りしている所から始まります。

「以前は、電話帳をつくる会社に勤めていて、いろいろな部署を経験し、部長になって定年退職した。妻とは死別し、子供が数人いるだとか、趣味は太極拳。応募方法が、ネットに動画をアップするということで、USBを9歳の孫に教えてもらったりして勉強している。」

と言った感じに、ゆったりとした口調で、わかりやすく話し、それを動画にしました。

そして、何人もの人と面接をし、無事合格!

インターンの合格者はベンの他に3人いて、

  • 1人は高齢の女性(1回だけ出てくる)
  • 1人は高齢の男性(それ以降出てこない)
  • 1人は20~30代のニートの若者デイビス(よく出てくる)

です。

インターン初日、会社の説明をざっくりとされたベン達インターン生。ベンは忙しく辛いと噂のジュールズ(社長)のアシスタントに配属され、デイビスは何でも係に。

その日の午後に5分間だけベンとジュールズの初顔合わせがあり、軽く話したものの、ジュールズにとってベンの存在はあってないようなものだった。

ベンにやってほしい仕事があればメールするとだけ言われ、特にメールの来ない日が続きます。社長のメールが来ないので、暇なベンは社内の小さな困りごとを解決する手伝いをしていました。

社員のお悩み相談したり、小さな手伝いをしたり。そうしているうちに、社内では頼られる、人気者になっていました。しかし、社長のジュールズは自分の仕事で忙しく、そのことに気が付きもしませんでした。

ある日、ジュールズの不満の種であった、無造作にまとめられた荷物の山が片付けられていました。

そのことに、感銘を受けたジュールズは感謝の気持ちを社内の誰かに言いました。

すると、片付けをしてくれたのはベンだと社内の女性に言われ、少し驚くものの、ベンに感謝のきもちを伝えるジュールズ。

しかし、内心はあまり良く思っていませんでした。

というのも、ジュールズは高齢者が苦手で、自信の親とも仲が良くありません。

そのため、ベンに対しても自身の親のように苦手意識があったのです。

ベンとジュールズの中が深まる

ある日、ベンは社長のジュールズの仕事が終わるまで残業していました。

というのも、ベンは社長に使える仕事を任されたので、上司が帰る前に部下の自分が帰るわけにはいかないということで残業しています。

古き風習ですが、ベンはためらうことなく残業します。

残業中に軽い食事をとっていたジュールズは残業して残っているベンに気付き、「一緒にピザ食べない?」と声をかけます。

ベンはもちろん了承します。

ジュールズはベンが過去について聞きます。

そこで、ベンが以前勤めていた電話帳の印刷会社が、今インターンをしている自分の会社(ファッション通販サイト)の以前あった会社だということを知らされます。

これには驚き、そこから話が盛り上がります。

それからは、ジュールズとベン2人の距離が縮み、ベンに仕事を頼むようになります。

ジュールズとベンの距離が縮んだことで、ベンの優秀さがわかったジュールズ。

ベンを秘書ベッキーのサポートする仕事に昇格させる。

そんなベンの基に、同期に入社したデイビスが実家を追い出されて困っていた。

デイビスは「俺は早く出ていきたいわけではないけど、親は俺を早く出ていかせたいらしい」とアメリカンな言い回しでベンに助けを求めます。

ベンは少しためらったものの、デイビスをベンの家に数週間住ませてあげることにした。

そんな中、ジュールズが母親宛にたくさんの不満を書いたメールを間違って送信してしまう。

そのメールを心臓が弱い母親が見たらやばいということで、母親の家からメールを受信するパソコンからメールを削除しようということに。

ここで少し、コメディ感が強まり、社員4人で母親のパソコン内のメールを消しに行き、難はあったものの無事成功。

ジュールズとベンの仲が深まり信頼できる友人へ

ジュールズの夫マッドが浮気してたこと発覚

ある日、ジュールズの夫マッドが隊長が悪いということで、ベンに娘を公園で遊ばせてきてほしいと依頼します。

それを潔く了承したベン。そして娘を遊ばせに行きます。

娘を遊ばせると、娘の体調がすぐれないということで早めに帰路につきます。

すると、帰り道の途中でマッドの浮気現場を目撃してしまう。

ベンが家に帰ると、マッドがいたので、軽く釘をさします。

その後、以前から、CEOを招き入れないと会社がつぶれると言われており、そのCEO候補と面談するためにサンフランシスコへ行くベンとジュールズ。

サンフランシスコについた日の夜、ベンは、ジュールズからマッドの浮気について相談されます。

そこで、ベンも浮気を見たことも告げます。

お前マジかよって雰囲気になりながらも、まだ浮気続いていたんかーとへこむジュールズ。

その後色々話、スッキリ。

そして、次の日にCEO候補と面談を終え、CEOをやってもらうと決定したというジュールズ。

新しいCEOを招き入れることにした理由は、マッドとの関係修復のためだというジュールズ。

そして翌日自宅に戻る。

夫の浮気とCEOの問題で心身ともに疲れ果てるジュールズ。

それを、陰ながら支えるベン。

幸せのハッピーエンド??

自宅にもどったジュールズをまっていたマッド。

そんなマッドに、ジュールズは「家族のために新しいCEOに来てもらうことにした」と告げます。

そして次の日。

会社にいるジュールズの基にマッドが来て、浮気について全力の謝罪をし、自らの過ちを認めました。

そして、胸の内をあかし、ジュールズにCEOを辞めないでほしいと頼み込みます。

そんなマッドの想いを知り、浮気について許し、CEOを続ける決断をします。

その報告をベンに伝えようとすると、ベンは休んでいると知る。

ベンの場所を聞き、その場所へ行くと太極拳をやっているベン。

手招きをされ、ジュールズも一緒に太極拳をやりながら、「いい知らせがあるの」と言う。

お終い。

逆境を乗り越え、ハッピーエンド

マイ・インターン 感想

評価をするのであれば、4.5です。

なぜ、4.5かと言うと、映画の終わり方が好きではなかった。

そこが減点ポイントです。

というのも、最後にジュールズがベンを探しに行きます。

ベンは太極拳をやっており、ベンに手招きされ、ジュールズも太極拳をやります。

そして、太極拳をやっているときにジュールズが「ねえ、いい知らせがあるの」と言い、太極拳をやって終了。

ええ??

そんな終わり方する??

いい知らせをおしえてくれよ!!

なぜ、そこで終わりにした。

エンディングはじまるなや!!

っていった感想でした。

まあ、いい知らせについては本編を見ていれば普通にわかりますが、言葉にして言っていないのが気持ちを汲み取ってくれと言わんばかりです。

そのほかは、満足いく内容でした。

かっこええセリフや行動

まずは、70歳の経験豊富なベンがとる行動やセリフが渋かっこよかったです。

特に印象に残っているのはハンカチと残業についてです。

  • ハンカチ
  • 残業しないでちゃんと寝なさい。時には定時で帰ることも大事。

デイビスにハンカチの必要性を聞かれたときは、泣いている女性に「これを使いなさい」って言って渡すためにあるんだよと答えました。

このハンカチは古くから伝わる紳士的な名残だとも言っていました。

現代では、このような用途のハンカチは絶滅危惧種だとも言っていました。

次に、「残業しないでちゃんと寝なさい。時には定時で帰ることも大事」という言葉です。

70歳だと現役時代に残業めちゃくちゃやってそうな感じがしますよね。

そういった過去の体験から導き出された答えが、この言葉なんだろうなと思うと、言葉の重みが違う。

やっぱり、毎日のように残業するのは体にも精神的にも悪いんだなと感じました。

現代社会の風刺を感じる

  • 70歳がファッション通販サイト(ベンチャー企業)にインターン
  • 女性社長に風当たり強め
  • いろんな理由つけて浮気する

まず、70歳がファッション通販サイト(ベンチャー企業)にインターンという点。

高齢化社会が進み、寿命も延びているからこその70歳でインターンでしょうか。しかも、インターン先はIT化が進んでいるベンチャー企業。パソコン、メールは当たり前。そんな会社にUSBが何かもわからない70歳がインターンをするのです。

映画の中では、社員の相談役や社長の車の運転やその他サポートとして仕事をしていましたが、現実ではどうでしょうか。

あまり想像で語るのはおかしいですが、偏見で言うならば、70歳も超える人がITベンチャー企業だと、よほどの協調性や、社内をより良くするサポート、新しいことを学んでいく向上心があるような人でないとうまくいかない気がします。

で、そんな融通の利く高齢者が少ないような気がします。

次に、女性社長に風当たりが強いことについて。

これは、長い間女より男が強いという社会だったことの名残と言いますか、今もなお続いている問題です。作中では、会社を立ち上げてから1年半で25人の社員が216人に増やせるくらい成長させた才能ある社長です。

そんな社長に、外部から腕利きのCEOを入れたほうがいいなんて話をするやつはいるし、CEO候補と面談すると、女性差別や軽視の発言をされます。

このような状況はあまり宜しくないですよね。

公平(フェア)じゃない。

最後に、いろんな理由つけて浮気する奴。

作中では、浮気している奴は会社内に1人と社長の夫の計2人でした。

  • 会社内のやつは、つい出来心でとか言ってたっけな?
  • 社長の夫は、寂しくてだっけな?

どんな理由であれ、浮気だよなって感じ。

まあ、浮気がいい悪いかって言うのは国だったりで考え方が違うと思うけど、今の日本の社会ではアウトかな。

アメリカの中では知らんけど、あまりよい行いとは言えないよね。

だって、浮気する方はメリットあるけど、浮気された方はデメリットしかないもんね。

以上3つの点から、この映画は現代社会の風刺っぽいなと思いました。

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ひろとん
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