特に何も考えずに、録画しておいた秒速5センチメートルを再生するわけです。
でね、朝ごはんをもしゃもしゃと食べながら見るんですよ。
そしたら、何ですか。遠距離恋愛?付き合っているの?付き合っていないの?
もう、意味が分からないし、新宿駅は広いし、東京から栃木は遠い。あと、踏切を渡るタイミングを合わせよう。なぜ先に渡る。
となにがなんだかわからないまま、結末を迎えました。
あっという間の1時間です。意味が分からない(笑)
もし映画を見ていなければ見た後にこの記事を見ていただけると共感できるところがあると思います。
ネタバレがありますのでご注意ください。
映画「秒速センチメートル」を実況します。
他には考察もします。
目次
秒速5センチメートル第1話 桜花妙(おうかしょう)
この話はタカキ君視点のお話です。
東京の小学校に通うタカキとアカリは精神的に似通っており、よく遊ぶ友達だった。
小学校卒業時にアカリが栃木に引っ越すことになり2人は離れ離れになる。
中学1年の夏、アカリから「お久しぶり!!元気してるかタカキ??」と手紙が届く。
その後よく文通していたが、中学1年の終わりが近づいたときにタカキが鹿児島に転校することが決まった。
「もう2度と会えなくなると思い」タカキはアカリに会うために一人で栃木にあるアカリの家に向かうのであった…
しかし、大雪のため電車が遅延し予定していた到着時刻を大幅に遅れたが、アカリちゃんは一人駅の構内で待っていたのである。
その後、あんなことやこんなことをして、めでたしめでたしとなる感動の話だよ。
ていうことで、気になった点に突っ込んでいきます。(ビシッ
アカリ、なぜタカキを置いて踏切を渡った?
アカリがタカキを振り切って踏切を渡り、タカキは踏切を渡ることができません。
そして電車が通過するのを不安そうに待つタカキ。
ガタンゴトンガタンゴトンと右から左から電車が通過します。
そして電車がいなくなった後には、アカリがいなくなっているというオチです。
いや、なんで待っていなんだアカリ!!
なんで踏切わたってタカキを置いていくんや。
そもそも、アカリが踏切を渡らなければいいやろ。
サイコパスかよ。
踏切は2人一緒のタイミングで渡ろう
タカキ君に社会というものを教える
親の事情で小学校卒業と同時に栃木に引っ越すことになってしまったアカリ。
その報告するためにタカキの家に電話を掛けます。
その報告を受けたタカキ君は悲しみと、どうしようもない気持ちで「一緒に行くって言ったじゃん。なんでだよ!」と怒りをぶつけました。
アカリちゃんは何も悪くはないのですが、泣きながら「ごめん。親にだめだといわれた。」と謝ることしかできません。
ここでは、アカリがタカキに好意があったように思えます。
そのため、出来るだけ東京に残ろうと努力をしていたのが伝わったシーンです。
しかし、筆者からすると「おい、タカキ。なにアカリちゃんに怒りをぶつけているんだ!!」と思いました。
どんな理由があっても女の子を泣かせるなんで言語道断。
タカキ君がアカリちゃんにどうしようもない怒りをぶつけたように、筆者もタカキ君に理不尽に当たります。
これが、社会です。よく覚えておきなさい。
そうして遠距離恋愛が始まりました。
タカキ君、女の子には優しく接しましょう
タカキがアカリに会いに行く栃木の旅
お別れから半年後にアカリが手紙を送ってきました。
ですが、その時にはタカキは鹿児島に引っ越すことが決まっていました。
鹿児島と栃木ですから超遠いです。
そのため、鹿児島に行く前に会っておこうとタカキが栃木に行くことを決めました。
13歳が1人で栃木へ行くんですよ。普通にすごくね?
それも、2019年のようにスマホが当たり前のようにあり、行き方も簡単に調べられる時代ではありません。手紙に書かれた行き方を見て栃木へ行くのですよ?
すごいわ。行動力に拍手です。(パチパチパチパチ)
中学1年生とは思えない行動力
あかりの女子力が高い
19時には栃木に到着予定でしたが、雪の影響で大幅に遅れ着いたのは23時。
約束の時間を大幅に遅れていても待合室で待っていたアカリ。
そこで、タカキに差し出したのは具材たっぷりの弁当。
運動会で母親が作ってくれるようなボリュームましまし。
超うまそうです。
でも考えてみると、アカリママが作ったのかもしれません。
調理方法については触れていなかったので、アカリ本人が作った確証はないのかな?
おいしそうなお弁当
古いなやで一夜を過ごすだと?
駅をでたのは0時頃でしょうか。
終電もないため、家に帰ることが出来ないタカキ。
駅を出た後に、大きな木の下でまさかのキス。
恋愛映画なのでそれくらいは覚悟していましたが、まさかの大きな木の下!!
意表を突かれました。
その後、アカリの家に宿泊するのかと思ったら、まさかの古い納屋で一夜を過ごす!!
なんで古い納屋なんや!!
おいいい、たかぃいい!!(叫)
タカキくん
秒速5センチメートル第2話 コスモナウト
この話はカナエさん視点のお話です。
中学2年の春に東京から転校してきたトオノ君に恋をしていました。
この時のトオノ君はどこか遠くを見つめることが多く、よく誰かとメールをしていました。
そのことが気になっていたものの、自分の気持ちを伝えたいと強く思い、いざ告白しま…
せんでした。
カナエが告白する瞬間にトオノ君の無言の圧力(ワンピースでは覇王色の覇気という)により、告白することが出来ませんでした。
それでもなおトオノ君が好きという気持ちを胸に、眠るというお話です。
ここでも、突っ込みます(ビシッ
かなえ参戦!!よそ見運転やめましょう
綺麗な星空から始まります。まるで、本物のようです。
さすが、新海誠監督です。
そしてこの話の主人公かなえが、カブにのって参上します。
かなえ参戦!!
なんか、スマブラみたいな感じになった笑
その後、かなえにミニバンで横づけする姉ちゃんも登場。
そして走行中に2人で顔を見合わせながら話し出す。
よそ見運転をしながら…
前をみて運転しようね。いくら田舎で周りが田んぼだからってよそ見運転は危ないよ。
現に事故は起こしていないものの、先日よそ見運転をしていたら前の車に衝突しそうになりましたもん。(まじ)
事故しなかったのは運がよかっただけです。
本当によそ見運転は危ない。
よそ見運転は危ない
タカキだよな?とおの君…?
第2話になりいきなり現れたトオノ君。
なんとなくタカキに似ていると思いつつもトオノ君って誰?と観察していました。
かなえがトオノ君トオノ君と何回も繰り返す。
明らかに似ているタカキとトオノ君。
果たして、トオノ君はタカキなのだろうか?
タカキがトオノなのだろうか?
この時点では謎が解けなかった筆者であった。
タカキ君がトオノ君で、トオノ君がタカキ君です。
時速5キロのフラグを回収してくる
トオノ君と一緒に帰っているときに目の前を通った大型トレーラー。
電車を運んでいる大型トレーラーは、進む速度が時速5キロらしい。(かなえ調べ)
いきなりのフラグの回収に思わず「エッ!?」と驚いたトオノ君。
そして、見ている私も「ふぁ!??」と驚く。
冒頭の桜が落ちる速度が秒速5センチメートルに対しここではトレーラーの速度が時速5キロ。
同じ5だけど、速度は違う。
秒速5センチメートル=時速180m
時速5キロ=秒速138.8cm
泣かないで、かなえ
かなえ:「お願いだから、私にやさしくしないで」
と心の中で思いつい泣いてしまったかなえ。
それに対して、多分アカリのことしか考えていないトオノ君。
かなえがなぜ泣いているのかわからないといった顔できょとんとしている。
「もう、見てられない」と思わされるその状況を打開したのが、ちょうどよく発射されたロケット。
これは、偶然などではない。綿密に計画されたロケットなのである。
多分。
このロケットの速度が関係あるのかはわからないけど、なにかありそう(小並感)
そして、トオノ君はかなえを好きにならないことを完全に悟ったかなえ。
なんというか、見ていて心がギュッとなる。
特に、
「とおのくんは優しいけれど、とても優しいけれど、とおのくんは私の向こう、ずっと遠くを見ている。私がとおのくんに望むことはきっと叶わない。でも、それでも、とおのくんのことがきっと好きなんだと思う。とおのくんのことを思いながら私は眠った。」
って言ったところ。
かなえの努力が無になる感じが、悲しい。
トオノ君がアカリしか見ていないってことを伝えたい。
それにしても、多くの女性をたぶらかすトオノ。なんてやつや。
カナエの想いとトオノ君の想いのすれ違いがはっきりとした名場面
秒速5センチメートル第3話 秒速5センチメートル
タカキ君の視点
東京で社会人となったタカキは多忙な日々を送り、いわゆる社畜のような生活を送っていました。
3年間付き合っていた女性に「1000回メールしても、心は1センチくらいしか近づけなかった」といわれ別れることになります。
パワーワードであり、秒速5センチメートルの作中では重要なキーワードの1つでもあります。
その後タカキは会社を辞めます。
春のある日、小学校時代に毎日通っていた道を歩いていました。
踏切に差し掛かると前方から1人の女性(アカリのような女性)が歩いてきて、踏切の中ですれ違います。
遮断機が下り、電車が通過した後に踏切を振り返ると女性はいなくなっていると…
ということで、第3話秒速5センチメートルに思うことを突っ込み入れていきます。
トオノ君が社畜
見たところソースコードを作っていたので、ソフトウェア開発でもしていたのかと思います。
私自身も大学でソフトウェア開発をしたこともあるため、大変だということは感じました。
でも、退職してしまったトオノ先輩をみると、会社の待遇が悪いのか、ブラック企業なのか、働き方があわないのか、社会のいろいろな闇が垣間見えました。
やっぱり大事なのは会社じゃなくて、家庭だなと感じますね。
1000回もメールでやり取りをして心は1cmくらいしか近づかなかった
この時代の連絡手段はガラパゴス携帯でした。
現代のスマホのように便利なものではなく、電話とメールと少しのゲームが出来るくらいですかね。
そんな、ガラパゴス携帯で3年間に1000通もメールをやり取りしたというのは凄いのでしょうか?
大いいのか少ないのか見当もつきません。
主にラインを使う筆者は、3日もあれば1000通のやり取りをしてしまいます。
今の時代から考えると少ない気もしますが、この時代からすれば大いいのですかね?
それにしても、3年間はかかりすぎな気もしますが、どうなんでしょうか。
まあ、どちらにせよ3年間のメールのやり取りがあっても心の距離が1cmしか近づかなかったとミズノさんが感じていたのはタカキが悪いですね。
タカキは20代後半になって彼女もいるというのに、アカリのことを考えているみたいですね。
そこまで意識しちゃうなら連絡をとってみたらいいのではないかと思いますが、そうゆうことでは無いかもしれません。
他の考察記事では、タカキは遠距離恋愛を引きづってこじれてしまったと書かれたものもありました。
これが、こじれるという状態なのでしょうか。
遠距離恋愛は難しいものですね。
いきなりのエンディング?テーマ曲?
まって、まって。
終わっちゃったよ。
エンディングだったのか?
テーマ曲だったのか?
曲と同時にエンドロール始まっちゃったよ。
こんな終わり方ですか。
まじか。
遠距離恋愛だと、なかなか会えないこともあり、その時間が長ければ長いほど思い出になっていくのか。
もう、恋愛対象ではなくなってしまうのか。
アカリ、なんでそんなに幸せそうなんだ?
タカキ、なんでそんなに悲しそうなんだ?
うわー、全然ハッピーエンドじゃないのか。
でも、バットエンドともいえない。
難しい。これが遠距離恋愛なのか。
切なくて、悲しい。キャッチコピーどおりの映画だった。
秒速5センチメートルを実況してみて
遠距離恋愛だとか、片思いだとかいろいろあったけど、最後はタカキに幸せになってハッピーエンドで終わってほしかった。
でも、この映画で描かれていることは「本当の人生」なのかもしれない。
思っていても声に出して言わないと相手には何も伝わらないし、1人で悩んでいても何も解決しない。
当たり前のことだけど、実際にやるのは難しい。
そうして時間が過ぎて、後悔する。
その例として遠距離恋愛で表現しているのではないだろうか。
また、1時間という短い映画の中に濃い内容が詰められている。
これが新海誠監督の映画か、と感じられる作品であった。
まだ見たことのない方も是非見てほしいと勧められる作品だ。